弱者のバレー

ここに来ている選手たちは。
ほぼ初心者からのスタートの選手ばかり。
経験が浅い、運動スキルが高いわけでもない。
身長など体格に特別恵まれているわけでもない。
運動センスに優れ、高い打点でプレーができる選手が強者だとしたら。
ここは弱者のバレーボールです。
そんなメンバーが、どうやって才能のある選手に追いついていくか。
そこがテーマでもある。

強者は様々な動作に対して、短時間で習得できる能力を持ち合わせている。
弱者はそうもいかない。
コツコツと努力を積み重ねていかなくてはならないのだ。
もちろん。
天才とは、始めからそうであったわけではなく。
血の滲むような努力を積み重ねてきたからこそだ。

だから君たちも。
もしかしたら天才になれる可能性も当然ある。
天才を目指すかどうかはさておき。

弱者は強者と同じことをしても。
追いつくことはできないのだ。
だからこそ、弱者は弱者なりの方法でそこに挑んでいく。
と偉そうなこと言ったとしても。
ここでやれることはたかが知れている。
ならば、やはり基本に忠実になることだ。

基本を疎かにしては、というてい強者には追いつけない。
強者はすでに基本ができているのだから。

弱者にありがちなのは。
やぶれかぶれ。
ハイキュー・北信介は。
どちらかというと、弱者の部類に入るのでは。
「反復・継続・丁寧」をモットーとしている。
漫画の世界だからと馬鹿にするべからず。

バレーボールの練習はもちろん。
普段の学生生活においても一切の手抜きをすることなく。
「ちゃんと」やってのける。
ちょっとした掃除ですら「ちゃんと」行う。


自分も弱者だからこそ。
心に刻んでおきたい。

2023/10/10