心の闇
心が少しくたびれて。
メンテナンスを行っていた選手が。
今日から復帰。
ちょっとまだ、冴えない表情もチラホラ。
何がどうなのかは。
闇に包まれたまま。
それでもここにいる。
もう来ないという選択肢もあったはずだ。
これまでそう言う選手は何人もいた。
ここに来たということは。
一度崖から落とされたが。
這い上がろうとしているのだろう。
「苦しい。もう止まってしまいたい。」
そう思った瞬間からの、一歩。
~ハイキュー 日向昇陽~
一度はくじけてしまったかもしれないが。
でも自分が、何かを求めて。
もう一歩を踏ん張って進もうとしている。
復帰初日ということで。
慣らしながらという見方もあるが。
私は普段通りいつもどおり。
怠けているプレーには指摘した。
心の調整がまだ必要なのかもしれないが。
腫れ物に触るようなことは。
したくなかった。
その時の表情は。
何かと葛藤しているかのような。
そんな風に見えたが。
こちらをくるりと向いて。
「はい」
言われたことへ。
向き合おうとする姿勢があった。
本心がどうだったかは。
真意を測ることはできないが。
来たら来たで試練は待ち受けている。
『負けは弱さの証明ですか?
君たちにとって負けは試練なんじゃないですか?
地に這いつくばったあと、
また立って歩けるのかという。
君たちがそこに這いつくばったままなら、
それこそが弱さの証明です』
~ハイキュー 武田一鉄~
一度は地に這いつくばったかもしれないが。
また立って歩こうととしている。
頑張った奴にしか見えない。
その先に見える景色。
見えるか見えないかは。
自分次第だ。