褒めると叱る
今の風潮を見ていると。
何でもかんでも褒めればいい。
そんな風潮を感じます。
褒めることが目的になっている方が多い。
褒めることが目的な人は。
褒めれば子供が喜ぶだろうと思っている人。
もちろん褒められれば気持ちが良いのは当然ですが。
何でもかんでも褒めるだけだと。
子供もそのうち褒め慣れていきます。
なんでそんなことで褒めるのだろう?とか。
あとは、褒められなければ頑張らないとか。
ここまで来ると。
褒めるているのではなく。
おだてているだけになってしまいますね。
豚も煽てりゃ木に登る。
それを見て親が喜んでいるだけ…。
では、何に対して褒めるところがあるのか。
特に小中学生のうちは。
経過をどうしてきたのか。
頑張ったことに対して褒めること。
普段、適当にやっているのに。
結果だけ成功することを。
頑張っているとは言いません。
難しいことをあきらめずにやった。
結果は全然できていないけど。
そういうとこですよね。
先日、退団した選手は。
技術の結果は、はちゃめちゃでしたけど。
聞く姿勢や取り組む必死さ。
試合に出ないけど応援する態度。
こういうことが褒めるに値する。
中学生でも。
全くもってできないことだらけでも。
言われたことを忠実にやろうとしている選手と。
多少は動けるけど、話を聞かずおしゃべりしている選手では。
聞いていない選手が結果を出したとしても。
褒めることはありません。
いつも言っている、意識をして取り組んでいるか。
上手くいかなくても、そこが見えれば。
よく頑張っているな。ってなりますよね。
ただ褒めているだけでは。
それは「おだてる」という行為です。
叱るのもそう。
叱り方を間違えると、ただ怒っているだけになる。
叱るのは、選手の未来のためにそうします。
やれることをやらない時などは叱る対象です。
怒るのは選手の過去に対して感情的になっているだけ。
結果だけで褒められている選手は。
その反対で、結果だけで叱られる選手は。
結果がでないと。
誰かのせいにしたり、環境のせいにしたりします。
結果だけで詰めていかないのは。
そういうことなんです。
試合に勝てばよいのではなく。
結果だけにこだわらないのも。
そういうことなんです。
負けると。
人のせいにする選手になっていきますよ。
褒められるから頑張ろうとか。
叱られないように頑張ろうなんて。
早く卒業しましょうね。
ロクな人間になりませんから。
上手くなりたいから。
頑張るんです。
辛いことも。
褒められるためにじゃなくてね。
叱られるからやんなきゃじゃなくてね。
少年野球指導者の方が仰っていたこと。
「親御さんに見てもらい所。
叱るところを見てほしい。
何を叱られているのかです。
今の風潮で、「怒られた」という場面だけを切り取って。
クレームを入れる方が多い時代です。
まず、自分の子供が何をしたのかを。
把握する必要性があるんです。」
もちろんこちら側も。
叱り方を間違えないことが重要になってきますが。
小学生や中学生のジュニア期は。
経過が一番だという視点で。
私は指導に関わっています。
何のために。
一生懸命やることの大切さです。
小学生や中学生のうちに。
それを覚えてもらいたいからです。
それが次のステージで。
活きてくると思っているからです。
特に高校に行って続ける時に。
このことが役に立っていればいいなと。
目先の結果ではなくて。