努力
一つ一つ。
上達という階段を掛けあがっている選手たち。
その中の一人。
6年生から入団した選手がいる。
まだ5か月程度の経験。
いろんなことができてなくて。
かなり苦労している。
サーブにしても。
サイドハンドで打っている。
いま、サーブのトレーニングを。
トスをタオルに落とす。
壁にボールを挟む。
片膝立ちで白帯を越える。
これを順にミッションとしてクリアしないと。
次に進めないようにしている。
各メニューにおいては。
意識しなければならない制限がある。
それをクリアしたかどうかは。
自己判断に任せている。
ほとんどの選手は。
どんどん自己判断でクリア?しているが。
その選手は。
ずっとトスをタオルに落とすところから。
次に進まないでいる。
ごまかそうとすれば。
いくらでもごまかせるのに。
サーブはトスが全てです。
そのトスを安定させなければ。
まず入らないでしょう。
トレーニングのミッションをすべてクリアすれば。
フリーでサーブが打てるのですから。
みんなそこに早くたどり着きたい。
それでも。
ファーストステージのミッションに。
ずっと向き合っている。
もちろん、できていないからでしょう。
その「できない」を受け入れながら。
ずっと取り組んでいる。
先日の試合で。
ダイレクトでボールが来ているのに。
ボールから目を離して。
中途半端なプレーで失点。
自分のエラーでセットを奪われた。
私はすかさず。
そこに何が起きていた?と。
問い詰める。
「ボールを見ていませんでした…」と。
自分でもわかっていながらも。
不甲斐なさからなのか。
涙もこぼれている。
これまでの姿勢を見ていると。
下級生たちよりも足りない経験値がハンデであるが。
誰よりも上手くなりたいと。
努力をしてきているのではないか。
その悔しさがあるからこそだと。
感じました。
決してミスから逃げたくて。
泣いて誤魔化そうとしているのではなく。
努力をしても、報われないことも確かにある。
「努力は嘘をつくが、無駄にはならない」~羽生結弦~
まだ卒団まで時間はある。
それまでもっともっと。
上達していこう。
その努力があればね。